OCD(離断性骨軟骨症)について

2019/07/11

 

皆様、こんにちは。

ニューワールドレーシングの寺田です。

 

7/8,9の二日間にかけて、北海道では夏の一大イベントといっても過言ではない世界最大級の競走馬市場「セレクトセール」が行われました。

セレクトセールでは、販売者がレポジトリー(レントゲン写真)資料を提出することが義務付けられており(1歳馬のみ)、

購買者がなるべくリスクを回避できるような仕組みがつくられています。

 

レントゲン写真を見ることで様々な怪我のリスクを予測できるのですが、
今回はその中の一つ、OCD(離断性骨軟骨症)についてご説明いたします。

 

OCDとは、関節軟骨に壊死が起こり、骨軟骨片がはがれてしまう症状のことを言います。

育成段階の馬に多く、跛行の原因となることもある怪我の一種です。

軽度ですと、検査でOCDと診断されても関節が腫れるなどの症状が出ない馬もいます。

 

レントゲン写真では、破片のような骨が浮いているように(実際には、レントゲンに軟骨ははっきりと写らないのでぼんやりとですが)見えます。

球節関節、膝関節、肩関節、後肢の飛節に発症しますが、

なかでも比較的激しく動く関節であり、軟骨同士が摩擦を繰り返しやすい後肢の飛節に多いです。

 

 

軽度の場合は、休養させることで症状が治まりますが、

運動を開始した時に再び発症し、跛行などを伴う場合には、離断骨軟骨片を摘出し、軟骨下骨の表面の軟組織を掻き取る手術を施します。

 

早期に発見し、処置すれば競走能力には影響を及ぼしません。

他の怪我や病気にも同じことがいえますが早期に発見することが非常に重要です。

 

 

近年のセリでは、生産者がレポジトリーを公表し、購買者がリスクを回避できる仕組みをつくるという流れができておりますので、弊社も募集時の情報開示に努めております。

また、怪我を早期に発見し、速やかに処置を行えるよう定期的な獣医チェックも行っております。

獣医チェックの結果も各馬のページで公開しておりますので是非ご覧ください。